わろてんか129話感想「誰のための笑い」
今週は北村笑店にとってこれまでを振り返り、果たして「笑い」とは誰のために、なんのためにやっているのかを考えるのにぴったりな時間になりそうです。
というのも、戦争でお国のために命をかけて頑張っている軍人さんのために、笑いを届けるという依頼について、いくかいかないかで意見が分かれているからです。
てんは経営者としてももちろんですが、女性として働いている旦那さんを心配する家族の気持ちもわかることから、純粋に出向く芸人さんの身の危険を案じています。
しかし風太は、軍人さんが頑張っているからこそ、こちらも得意の笑いという武器で同じように頑張るべきだと考え、また、そうすることによって身分的に高くいない芸人の身分の引き上げにもなると考えているようです。
あとは大黒柱としての矜持もあるのかもしれません。この二人の意見がこんなに真っ二つに分かれるのは珍しいことですよね。
一方で、伊能さんや楓さんは新聞社からの要請という部分に多少の引っかかりを感じるようで、うちはうちの考えを持つべきでそことは距離を置き、一線を引くことを忘れてはいけないとアドバイスします。
それぞれの考えや立場によって意見が異なるものですね。もちろん、実際に出向くのは芸人さんたちなので、その中でも志願する人とそうじゃない人が出てくると思います、経営者として責任のある判断を下すのは本当に大変なことですね。
でも、笑いは誰のためにあるのかということをもう一度考えなおした結果、最終的には風太や吉蔵さん、歌子さんを含めたメンツでいくことになりました。
命の保証がないという部分も含め、何が起こるかわからないのが戦地ですが、せっかく行くからには一人でも多くの人に笑いを届けて欲しいですよね。