わろてんか115話感想「男らしく」
大きなミスを犯してしまった隼也ですが、気を取り直し、北村笑店で一から修行中です。今度こそは本気のようで、誰よりも早起きをして寄席に行き、床磨きをしたりとなかなか頼もしいです。
風太もそれを見て更にカツを入れますが、一方で安堵感もあるようで、この失敗を次につなげることができそうです。生きていれば失敗することもありますが、大切なのは失敗しないことではなく、失敗した時どう挽回するか、そして次にどう生かすかですよね。
隼也の変化は周りのみんなも感じているので、もう同じ過ちは繰り返さないでしょう。それから今日はなんと藤吉郎も再登場しました。もちろん、てんの想像の産物としてですが、久しぶりに出てきた藤吉郎も隼也の失敗については嘆いていました。
ただ、個人的には藤吉郎のこれ以上の出演は不要だと感じています。てんの思い出の中に出てくれば十分で、実際の姿カタチとして出演する必要はないかなと。なんだかてんの藤吉郎への思いが逆に軽く写ってしまうような気がしています。
てんも隼也も、そして北村笑店のみんなも一日だって藤吉郎のことを忘れたことはないので、出演なんかしなくても大丈夫だよと言いたいですね。
そして最後に、現在社史をまとめている北村笑店、藤吉郎とてんの若かりし頃の苦労や失敗談、更には先進的な取り組みなどこれまでを振り返り、いろいろなエピソードが思い出されます。
が、その社史の最後を飾る記念すべき25周年の出来事を「マーチンショウで詐欺に遭う」にするようで、これには唸りました。どんなことも包み隠さず全て糧とする、という心意気が強く伝わってきてなかなかいいですよね。
もちろん、隼也にとってはとっても嫌なことだと思いますが、事実ですしこれを語れるというのは何よりもう次に向かって前進しているということだと思います。やはり北村笑店は強いです。