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わろてんか第十二話の感想「新一の遺品」

わろてんか12話は、新一が亡くなった後から始まります。長くは生きられない気はしていましたが、いきなり遺影から始まったのにはびっくりしてしまいました。

 

新一の遺影の前でてんとりんが自分たちの作ったかやくごはんを見せて笑顔でお供えしています。家族に見守られて亡くなった新一の最後の願い通り、家族が笑って過ごすことをみんなで決めたようでした。

 

その後、藤吉からてんへの手紙が来ないと風太がこぼしていると、てんは藤岡屋を継ぐことを決めていました。てんは伊能氏との縁談を期待しているようです。

 

しかし、伊能家から結納は断られたことを風太が指摘すると、てんは伊能氏にお手紙を出したと告白しました。返事がないことを話しているところへ、伊能氏がお店に現れました。

 

儀兵衛が伊能氏に要件を尋ねると、伊能氏はてんから手紙をもらったことを伝えました。なんのことか分からずにいる儀兵衛に、伊能氏は論文を差し出しました。それは新一が書いた論文でした。

 

新一の遺品を整理しているときにてんが見つけたものでした。儀兵衛は論文を読み始めます。しずも涙を目に貯めながら、論文を覗くように伺っていました。

 

伊能氏は日本人が画期的な薬を開発したことを伝えました。新一が話していた「これからは輸入や外国と同じ薬を作るのではなく、新薬を開発する時代」は間違っていないと伊能氏は言いました。

 

伊能氏が薬の開発に投資をしたいと儀兵衛に持ちかけると、儀兵衛は論文を顔に当て涙をこらえながら、伊能氏にお礼を言いました。背後が騒がしい気配をさっして、伊能氏がサッと身をひるがえしました。

 

襖ごとなだれ込んできたハツは座りなおすと、伊能氏をベタ褒めし始めました。儀兵衛もてんとの縁談もどうかといいますが、伊能氏は丁寧にお断りしました。

 

伊能氏は自由恋愛に興味があるようです。ハツはりんはどうかと進め、さらに後家でよければ私もおりますとアピールしてみんなが笑いだしてしまいました。

 

伊能氏の帰宅中、てんが走って追いかけてきました。てんは改めてお礼を言いたかったようです。てんを見つめる伊能氏に戸惑っていると、伊能氏はてんに興味を持っていることを伝えます。

 

論文に添えられていた手紙が家族への想いにあふれていたので、てんともそういう家族が築けるのではないかと期待しているようでした。しかし、伊能氏はてんが藤吉に心があるところまで気づいていました。

 

しかし、さりげなく話をそらした伊能氏は、てんともうすぐ薬祭りだという話をして帰って行きました。てんが道端で、とりの飾りを眺めていると、藤吉に再会するところで今回のお話はおしまいです。

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