わろてんか96話感想「今日、明日、明後日」
大変です、藤吉郎とのお別れの瞬間が刻一刻と迫っているようです。今日はそれを強く感じさせる、いえ、むしろそれしか感じさせないような内容でした。
伊能さんとの会話には男同士の友情を感じましたし、芸人仲間とは仲間でありながらも社長と従業員という関係もあり、それに加えて笑いに対する思いを共有している者同士という太い絆が見えました。
病床の藤吉郎にキースとアサリが新しい演目を披露するあたりなど、これが藤吉郎の見た最後の演目だと言っているような気がして、落ち着いていられませんでした。恐ろしくて明日が怖いです。
そして話は変わりますが、なんだか最近またわろてんかが何を伝えたいのかわからなくなってきました。風鳥亭での出来事や、日々の暮らしなど、それはそれでいいし、日常生活なので面白い必要もないのですが、なんというかその中から伝わるものがないといった感じでしょうか。
そんな中ふと思ったのが、あの四人娘はどうしたのだろうということでした。あの時は徳島まで出かけて行き、スカウトということで、この子たちは今後も風鳥亭にとって大きく意味のある存在になるのかなと思っていたのですが、そうでもなかったようです。
また、伊能さんのお母さんのことも、その渦中で見ていた時は心揺さぶられる部分もありましたが、こうして思い返してみると大して感動的でもなく、そういえばそんなこともあったなぁ、という程度にしか思いませんでした。
こちらの感受性の問題かもしれませんが、もう少しガツンとインパクトがあり、印象に残るようなお話が見たいです。もちろん、まだまだ期待しています。