わろてんか85話感想「それぞれの思い」
東京に帰ることになった志乃さん、その前に伊能さんとの仲をなんとか取りもちたいてんはみんなにも協力してもらい、志乃さんのお別れ会をやるところまで漕ぎ着けました。
まずは志乃さんがキースに連れられ会場に着きますが、さすがの志乃さんも何か企みがあることに気付いているので、どこかよそよそしく、そこへついに伊能さんが現れました。
迷っていた部分も当然あると思いますが、あれだけ拒否していたのに来てくれる伊能さんはいろんな意味で本当に大きな人間だと思いました。
伊能さんの名誉のためにあえて言いますが、伊能さんがここに現れたのは、てんや自分のことを思ってくれる人たちのためです。決して志乃さんのためではなく、自分のためでもありません。
一人の人間として、社会人として、周りのみんなに迷惑をかけたり、気持ちを踏みにじったり、努力を無駄にするようなことはしないという伊能さんの人間としての原則が、結果として今回の行動につながったのだと思いました。
もし、伊能さんが自分の感情を優先させ、それに従っていたらここには来なかったと思います。いつでもどこまでも素敵な伊能さんですが、今回のことでより伊能さんが好きになりました。
彼の人間の大きさは言葉では表しきれません。どうやったらこういう人間が育つのでしょうか、ぜひ参考にしたいものです。そして最終的に伊能さんと志乃さんは、これまでのそれぞれの人生を尊重し、これからの人生をそれぞれで生きることにしました。
前とは違う関係ではありますが、今後も何も変わらず過ごします。これが二人には最良の関係のようです。本当に親子、いえ、人間の関係はいろんな形がありますね。