わろてんか84話感想「過去と現在」
今日も引き続き伊能さんとそのお母さんの志乃さんのお話ですが、昨日と大きく違うのは、志乃さんが記憶を取り戻したということです。志乃さんはある時から急に態度が変わりよそよそしくなり、東京に帰ると言い張ります。
異変を察知したてんは、伊能さんにその旨を伝えますが、伊能さんはそのままでいいと冷たく言い放ちます。うーん、このシチュエーションはなかなか難しいですよね。
てんの気持ちも十分に理解できますし、てんの立場とすれば伊能さんにお母さんとちゃんと向き合うように言うのは当然のことだと思いますが、伊能さんの気持ちを考えると伊能さんの言っていることも理解できます。
正解のない問題だけに、ベストな答えを見つけるのは簡単なことではありませんが、個人的には伊能さん寄りの考えです。てんが言ったように「たった一人のお母さん」ですが、たった一人だからこそ厄介なのだと思います。
こんなに悩んで、苦悶している伊能さんを見たのは初めてだったので、これ以上伊能さんを悩ませるのであれば、本当の母親でも、いえ、本当の母親だからこそ伊能さんの目の前からいなくなって欲しいと思いました。
それぞれがツライ思いをしてきたのだと思いますが、もう離れ離れになって長い時間が経っており、どちらにも「今」の生活があります、それを壊してまで一緒にいる意味はないのではないでしょうか。
てん自身も母親なので、お母さんとしての気持ちが痛いほど分かるのだと思いますが、これ以上双方にマイナスな気持ちが生まれる前に、以前のまま、元の関係のままいるのが一番自然で、いいのではないかと思いました。